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芸術では食っていけない。だが、芸術というのは、多少なりとも生きていくのを楽にしてくれる、いかにも人間らしい手段だ。上手であれ下手であれ、芸術活動に関われば魂が成長する。シャワーを浴びながら歌をうたう。ラジオに合わせて踊る。お話を語る。友人に宛てて詩を書く。どんなに下手でもかまわない。ただ、できる限りよいものをと心がけること。信じられないほどの見返りが期待できる。なにしろ、何かを創造することになるのだから。
お互いの部屋を行き来してただ無言で本を読み、何も言わずどちらかがコーヒーを淹れたりして、「私そろそろ帰るわね。」なんて言って、その時初めて少し悲しい顔をするような、静かなお友達が欲しい。

中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」にらもさんの同級生が自殺する下りがある。

その同級生にらもさんはこんな感じのことを言う。

「あいつは馬鹿だ。どんなクズにも必ず生きててよかったと思える夜が一日はくるのに。俺たちはその一日のためにずっと生きていかなきゃいけないのに」

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

遺言 : 茨木のり子/詩「汲む」 (via hanemimi) (via ginzuna) (via sampler) (via dannnao) (via usaginobike) (via edieelee) (via fishandmush) (via muhuhu) (via rummmy) (via maimairoom) (via inu) (via mxcxrxjapan) (via hsmt) (via petapeta) (via natu-rou) (via usaginobike) (via rock-the-baby) (via mmqqbb) (via aimai) (via ililaz) (via hanayo3) (via naopuuuu)
koukais:

TOK-5 (by wonder walker)

(ppparallelllから)

芸術では食っていけない。だが、芸術というのは、多少なりとも生きていくのを楽にしてくれる、いかにも人間らしい手段だ。上手であれ下手であれ、芸術活動に関われば魂が成長する。シャワーを浴びながら歌をうたう。ラジオに合わせて踊る。お話を語る。友人に宛てて詩を書く。どんなに下手でもかまわない。ただ、できる限りよいものをと心がけること。信じられないほどの見返りが期待できる。なにしろ、何かを創造することになるのだから。
お互いの部屋を行き来してただ無言で本を読み、何も言わずどちらかがコーヒーを淹れたりして、「私そろそろ帰るわね。」なんて言って、その時初めて少し悲しい顔をするような、静かなお友達が欲しい。
nevous:

(by Purple Puer)

中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」にらもさんの同級生が自殺する下りがある。

その同級生にらもさんはこんな感じのことを言う。

「あいつは馬鹿だ。どんなクズにも必ず生きててよかったと思える夜が一日はくるのに。俺たちはその一日のためにずっと生きていかなきゃいけないのに」

(出典: kyouminaiaerugoから)

(naopuuuuから)

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

遺言 : 茨木のり子/詩「汲む」 (via hanemimi) (via ginzuna) (via sampler) (via dannnao) (via usaginobike) (via edieelee) (via fishandmush) (via muhuhu) (via rummmy) (via maimairoom) (via inu) (via mxcxrxjapan) (via hsmt) (via petapeta) (via natu-rou) (via usaginobike) (via rock-the-baby) (via mmqqbb) (via aimai) (via ililaz) (via hanayo3) (via naopuuuu)
"芸術では食っていけない。だが、芸術というのは、多少なりとも生きていくのを楽にしてくれる、いかにも人間らしい手段だ。上手であれ下手であれ、芸術活動に関われば魂が成長する。シャワーを浴びながら歌をうたう。ラジオに合わせて踊る。お話を語る。友人に宛てて詩を書く。どんなに下手でもかまわない。ただ、できる限りよいものをと心がけること。信じられないほどの見返りが期待できる。なにしろ、何かを創造することになるのだから。"
"お互いの部屋を行き来してただ無言で本を読み、何も言わずどちらかがコーヒーを淹れたりして、「私そろそろ帰るわね。」なんて言って、その時初めて少し悲しい顔をするような、静かなお友達が欲しい。"
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中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」にらもさんの同級生が自殺する下りがある。

その同級生にらもさんはこんな感じのことを言う。

「あいつは馬鹿だ。どんなクズにも必ず生きててよかったと思える夜が一日はくるのに。俺たちはその一日のためにずっと生きていかなきゃいけないのに」

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大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

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